収納スペースが足りていない、物が収まりきらない、というお悩みは多くの方が抱えています。

 

使っていないお部屋をクローゼットにリフォームすることも可能ですが、
住まいのデッドスペースを使って新たに収納スペースを新設することも可能です。

 

そこで、この記事では収納の種類や作り方、収納設置リフォームの費用相場をご紹介します。

 

クローゼットの収納の種類

使いやすいクローゼットがあれば大切なお洋服を傷まないように保管することが可能です。
クローゼットにはスペースや目的によりいくつかの種類があります。

 

ビルトイン収納

ビルトイン収納は建物に造り付けられたタイプです。
各居室に設置するのが一般的ですが、廊下に「ファミリークローゼット」を設置している場合もあります。

 

収納内にパイプを渡して衣類を横一列に並べて吊るすことができ、収納力に優れています。

 

ビルトイン収納の扉は一般的に折れ戸となりますが、スペースがあまりない場合は引き戸にすると良いでしょう。

 

ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットは中に人が入っていけるくらいの広さのクローゼットのことです。
衣類やバッグなどを1箇所にまとめて保管することができるため、着替えや服選びの手間が省ける点や、大容量な点が魅力です。

 

ウォークインクローゼットの広さはさまざまで、コの字型に衣類を吊るして人が1人立てる程度のスペースから、
居室と同じくらいの広さのスペースまであります。

 

ウォークスルークローゼット

ウォークスルークローゼットは出入り口が2箇所あるウォークインクローゼットのことです。
通り抜けでき、洗面所と寝室をつないで生活動線を楽にしたい、という方に向いています。

 

出入口が2つあるため風通しが良いというのもウォークスルークローゼットならではのメリットです。

 

デッドスペースを活かして収納を作ることができる

 

屋根裏

天井高に余裕があるお宅なら屋根裏のスペースが広いため、大きな収納を作ることができます。
年に1回しか使わない季節のものなどを収納するのにぴったりな場所です。

 

屋根裏収納の注意点は夏は熱がこもりやすく暑いため、断熱材を使ったり、換気扇を取り付けるなどの対策が必要です。
また、熱や湿気に弱いものは収納しない方が良いでしょう。

 

屋根裏の広さや天井高、窓、コンセントは建築基準法等で定められていますので、事前に確認が必要です。

 

床下

キッチンに床下収納を取り付けると食材の保存ができて便利です。
床下は他の場所に比べて涼しいのでお酒や保存食などを収納しておくのに向いています。

 

湿気やカビ、ニオイが溜まりやすいので、収納するものを考慮したり、保存方法を工夫する必要があります。
また、湿気対策が考慮されているユニットタイプの床下収納の設置がおすすめです。

 

キッチンのほか、洗面所や和室の畳の下にも床下収納をつくることができます。

 

床下収納は床上の空間を使うことなく物をしまうことができるため、上手に活用すると便利です。

 

階段下

階段下収納はデッドスペースを利用できる収納場所です。

 

掃除機などの掃除道具やティッシュなどのストックを入れる納戸として活用することができます。
また、リビングに階段がある場合はデザイン性を持たせて見せる収納にすることもできます。

 

階段下収納は階段の形状により収納容量が決まるため、場合によっては収納容量が思うように取れなかったり、
入り口が狭くなる、天井が低くなるといった制約が出る可能性があります。

 

使い勝手の悪い収納は結局物の出し入れが面倒になってしまうこともあるため、検討する際には十分注意しましょう。

 

収納を増やすリフォームの費用相場

 

ウォークインクローゼット

1部屋全体をウォークインクローゼットにした場合の費用相場は約15万円程度～約50万円程度です。
簡易的な棚とハンガーパイプのみを取り付ける場合は約15万円程度ですが、備え付けの棚を造作する場合は約40万円程度かかります。

 

階段下に収納をつくる

階段下に収納をつくるリフォームの費用相場は約7万円程度～約10万円程度です。
階段にある設備を撤去・移動する、収納内に棚をつくるかどうかで費用は大きく異なります。

 

屋根裏に収納をつくる

屋根裏の収納の基本工事の費用相場は6畳で約20万円程度～約25万円程度、10畳で約27万円程度～約35万円程度です。
基本工事の工事内容は開口部の設置とはしごの取り付け、床材の施工です。

 

オプションは換気扇設置が約3万円程度、開口手すりの設置が約3万円程度、固定階段の設置が約3万円程度です。

 

キッチンの床下収納

キッチンの床下収納設置の費用相場は収納のサイズにより上下しますが、約10万円程度～約15万円程度です。
床下収納は掃除がしにくい場所は避けて設置するのがおすすめです。

 

押入れをクローゼットに変更する

押入れをクローゼットに変更するリフォームは和室を洋室に変更するリフォームの際によく行われるリフォームです。
費用相場は約10万円程度～約20万円程度です。

 

押入れのリフォームの場合、パイプを設置するのみ、中棚を取り外す、押入れ内部にクロスを張る、上部に棚を設置する、など、
内容によって費用は大きく変わります。

 

また、押入れをウォークインクローゼットにするリフォームもあり、費用相場は約20万円程度～約50万円程度です。

 

リビングに棚を造り付ける

リビングの壁に天井までのウォールシェルフを造作する場合の費用相場は収納のサイズ、材料により大きく異なります。
幅が2.0m程度の場合は約30万円程度～約40万円程度、幅が3.6m程度の場合は約45万円程度～約60万円程度が相場です。

 

費用を抑えるためには材料費を抑えるのがポイントです。
住宅に取り入れたいイメージの木材と似たテイストの安価な素材を探すことができると費用を安くすることができます。

 

玄関の収納ボックスのリフォーム

玄関の収納ボックスのリフォームはその大きさとタイプにより大きく異なります。

 

天井から床まで一面に収納を造りつける壁面収納タイプの費用相場は約20万円程度～約34万円程度、
床から下のスペースが開いており上は天井まであるフロートタイプも同様に約20万円程度～約34万円程度、

 

カウンターと吊り戸棚がセットになったタイプは約19万円程度～約25万円程度、
玄関横に収納スペースを設けるシューズクローゼットは約30万円程度～約50万円程度です。

 

収納する物の量と動線を考慮して収納を設置しましょう

収納スペースはリフォームで新たに設置することが可能です。

 

しかし、ただ収納スペースを増やしても思うように荷物が入らなかったり、
動線が悪くなってしまい結局活用できていない、といったことが起こります。

 

収納設置リフォームでの失敗を防ぐためにも
事前に収納したい物のサイズや動線を考えて収納を設置するようにしましょう。