防水工事は雨漏りを防いだり、建物の破損を予防したり、
あるいは漏電のトラブルを回避するといったメリットのある工事です。
こういった建物の様々なトラブルを予防する防水工事は
どのような内容で行われるのでしょうか。
今回は防水工事の種類と流れを紹介し、その内容について解説します。
これを読めばきっと防水工事がどのようなものかわかるはずです。
防水工事の施工方法を紹介
防水工事は主にベランダや屋上に施工することが多い工事です。
こういった場面で用いられる防水工事で主に利用される工法は4つの工法が挙げられます。
それは、ウレタン防水、シート防水、FRP防水、アスファルト防水です。
ウレタン防水は約10~12年程度の耐用年数で、
改修工事やしやすく短期の工期で施工が受けられるのがメリットです。
また工期が短くなる分コストも安くなります。
シート防水は、屋上などの下地に防水シートを接着剤などで貼り付けて行うシンプルな工法です。
施工しやすく短期間で完了するため、最も安価に利用できます。
安価なゴムシート防水や、施工性・耐久性の高い塩ビシート防水など
シートの種類によってさらに細分化されます。
耐用年数は約10~12年程度です。
FRP防水工事は、ガラス繊維を利用した防水工事です。
軽量で耐腐食性に優れた工法で、ビル、マンション、アパートに利用されます。
若干ひび割れが起こりやすく、耐用年数も約8~10年程度と短めです。
アスファルト防水工事は、ルーフィングと呼ばれる防水シートで屋上などに防水層を作り、
その上をコンクリートで覆う工法です。
コストは高めですが、非常に強度が高いので20年程度の耐用年数があります。
ただし、重量があるため木造建築やアパートには利用できません。
このような特徴があり、適した工法を選ぶのがおすすめです。
防水工事の流れとは?
防水工事の流れは下処理、塗布という2ステップで行われます。
最初に高圧洗浄や補修などの施工の場合は
古い施工個所を削ったり除去するなどの下処理を行います。
その後、工法によって内容は異なりますが、
防水工事に用いる材料を塗布していくという流れです。
一度に行うものもあれば、充てん剤を使用したあとに塗装し、
最後にトップコートでコーティングするなど手数がある工法も見られます。
この流れで、均一にムラなく施工することで防水工事が完了します。
防水工事を依頼する場合にチェックしておきたい業者の資格
防水工事は、どのような業者でもできますが、資格を持っている業者に依頼するのが安心です。
実は防水工事には資格が存在し、その資格は防水施工技能士と呼ばれるものです。
この資格自体を持っていなくても、法律上防水工事を行えるのですが、
持っていない業者が行う場合は施工の品質に差が出る場合があります。
実際に防水施工技能士は国家資格であり、試験をクリアしないと取得できません。
さらに試験は学科だけでなく技能も審査されるため、
一定水準のレベルをクリアしないと合格できない仕組みです。
技能検定を受検するには、2級防水施工技能士は2年以上、
1級防水施工技能士は7年以上の実務経験が必要な難しい資格です。
この資格の有無をチェックするのも業者選びの有効な方法といえるでしょう。
まとめ
今回は防水工事の種類と流れと、その内容についてご紹介しました。
防水工事はベランダや屋上などに施工することで建物を守る重要な工事です。
その種類は様々なものがあり、メリットやデメリットを把握することで、
有効な防水工事が受けられるでしょう。
また、工事に関わる資格の有無をチェックすることでも施工業者の実力がある程度わかります。
こういった知識を持って防水工事を依頼するのをおすすめします。