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リフォームのメリットとデメリットや建て替えとの違いについて

 

古くなった家を直したり、新しい機能を付け加えたいときには、リフォームやリノベーションを検討出来ます。

 

しかし、リフォームと新しい住まいに建て直すことを比較すると、リフォームにはどのような特徴やメリット、デメリットがあるのでしょうか?

 

 

この記事ではリフォームとリノベーション、建て替えの違い、メリットやデメリットについて紹介しています。

 

リフォームとリノベーションのニュアンスの違いについて

リフォームとは長く住んだために壊れた建物や、中古住宅を買ったあとに人が生活できる状態にするといった、改修作業を指します。

 

工事の範囲もクロスの張り替えやフローリングの張り替えなど、一部分だけの工事もあれば、屋根の葺き替えや和室を洋室に変更するなど大規模な工事を指すこともあります。

 

リフォームの内容は、内装工事、外壁の補修、キッチンや浴槽の交換、フローリングの張り替えなどいろいろあります。

戸建て住宅だけではなく、マンションでもリフォームは出来ます。

 

入居者が引っ越すときに行うリフォームは原状回復とも呼ばれます。

また、地震に備えて耐震強度を上げる工事もリフォームとして扱われます。

 

一方でリノベーションはリフォームと比べると、より大掛かりな工事になります。

間取りの変更など、住宅の根幹をなす設計を変える点がリフォームと異なります。

 

リノベーション工事の内容もいろいろありますが、フルリノベーションになると、家全体を取り替えるような規模の大きな工事になり、リフォームと比べると自由度が増します。

 

リノベーションは工事が始まらないと結末がわからない部分もあるので、前もって自分の中でイメージを作っておく必要があります。

 

リフォームと建て替えの違いについて

築年数が長い家に住んでいると、リフォームした方が良いのか、新しく新築で建てた方が良いのか、悩ましいところですがリフォームでも建て替えでも良い面と悪い面があります。

 

リフォーム工事は、自由度は低く元の間取りやデザインに制約されがちです。

 

どのようなリフォームをするかによりますが、大規模な工事をするときの費用の相場は、35坪の戸建て住宅で1000万円から1500万円程度です。工事にかかる期間は約3カ月です。

 

リフォームでは、面積が増えなければ、固定資産税は変わりません。

工事の内容によっては短い期間でも減税されることさえあります。

 

住宅ローンがまだ残っているときにリフォームすれば、一体型の住宅ローンを使える可能性もあります。

 

建て替えを選んだときには、新しく家を建てるので間取りや設備などの自由度が高くなります。

一方費用の相場はリフォームより高くなり、戸建て住宅だと約1500万円から2500万円かかります。

 

工事の期間も3カ月から半年必要になります。

 

以前の住宅ローンを払い終わっているときには、新しい住宅ローンを申請出来ますが、以前の家の返済が残っているときには銀行と相談しなければなりません。

 

リフォームを選ぶメリットについて

リフォームのメリットは、費用が安いことと工事にかかる期間が短いこと、税金を優遇されることです。

35坪くらいの戸建て住宅をリフォームしたときにかかる費用は1000万円から1500万円程度です。

 

リフォームする家の大きさや、工事の内容、設備の条件にもよりますが、基本的には2000万円以下で収まることが多いようです。

 

新しく土地を購入して新築で家を建てたり、これまでの住宅を解体して建て替える工事と比べると、家をリフォームする方が費用を安く出来ます。

 

もし建物の状態が良好で、今までの間取りや設備を活かしつつリフォームをするときには、費用を1000万円以下に抑えることも出来ます。

 

また建て替えるときと比べると、工事を3カ月かからずに終えることが出来ます。

しかしフルリフォームのように、大規模な工事になると半年以上の時間が必要になります。

 

工事の内容によっては、家に住みながらリフォームができるので、仮住まいを探す必要がないのもメリットです。

 

またリフォームをするときに、家が法律や条例に触れていないことを自治体が許可すれば、固定資産税の見直しをする必要はなく税金が上がる心配もありません。

 

さらに、耐震強度を高める工事や断熱性を上げる工事、バリアフリーの工事、ソーラー発電の設置などが作業に含まれていれば、自治体に申請したときに援助を受けられ、一定期間税金が安くなるメリットもあります。

 

リフォームにはデメリットもある

リフォームには難点もあり、元の家の間取りやデザインを残したまま工事をするので、特定の制約が課せられます。

例えば家の根幹を支える梁や柱、階段などは、簡単に無くすことは出来ません。

 

間取りを変更するときでも、これらを残したまま作業を進めていく必要があります。

仮に間取りを変えることが出来ても、リフォームしたことで、家の強度が下がってしまうこともあるので注意しなければなりません。

 

例えば、開放的なスペースを作りたくて家の中に吹き抜けを設けると、天井を減らさなければならないので、地震が起きたときに壁にダイレクトにダメージが伝わり、家の構造によっては耐震性が下がる可能性もあります。

 

また、古い中古住宅の耐震性や断熱性を高める工事をするときに、工事にかかる費用が2000万円以上になり、建て替えたときとほぼ同じ金額になることさえあります。

 

古い家であるほど補強の工事が必要になるので、この家にはどのような工事が必要なのか、見積書によく目を通しておく必要があります。

 

建て替えを選ぶメリットについて

これまでの家を解体して新しく建て替る工事では、リフォームと比べると工事の自由度が上がります。

柱や梁など家を支える物もすべて取り除くので、これまでの間取りに制約を受けずに新しく作り替えることが可能になります。

 

リフォームのように間取りを変更したら、以前よりも不便になったという失敗は少なく、満足度の高い住宅がすぐに手に入ります。

 

また古い住宅では、基礎部分の劣化が進んでいくので、リフォームで補修しただけでは、いずれ工事にかかる費用も増えていきますが、一度建物を解体して新しく作り替えれば、かかる手間も金額も少なく済ませることができます。